人生の楽園
2024年05月17日
後継ぎ
4月になり、マリン業界も少しは仕事のメリハリが見える季節にと、思っておりました。 25年間も請いにしていた知人が持ち病が次第に悪化。
知人は漁業者相手の船舶の修理業者である。後継者がいなく一人で親の後を継いで40年、技術、知識の交流が絶えない人です。
FRPの加工依頼をしたところ、会社を閉めたいと相談があった。とにかくまめな人で舶用卸業者泣かせでもある。(納得のいくまで技術的な話をする人で、就いていききれなければ販売もできない) そこがエンジニアの見どころでもある。
先週工場に行ったが、部屋いっぱい工具、備品、中古品、廃品が処狭しと置いてある。 もう仕事の終活は遅いみたいだった。
FRPの技術も大したもので、うちの社員を研修にやっても如何せん従業員100パーセント期待ができない。
わたしももう時間がない年齢だが、自分がやらねば誰も彼の技術はここでお終いと二人で考え、1週間みっちり教えてもらうことになった。収得したらみっちり社員を
きたおうと意気込んだ。
おなじ格好で作業すると、こし、ひざ、もも、が、ぎりぎりしてアタタタ、アタアイタと起き上がる始末。彼は膝が悪く、もう情けない風景である。
しかし、ここが互いの経営者の真骨頂である。 難度が高いところほど、俺がする、俺がすると意気込んでは互いに皮肉でもいいながら、収得した。
あまりにも真剣しすぎ時間も忘れ、ホテルでは9時にバタンきゅうでした。 作業開始して3日目にコツが解り互いに満足してFRPの一部過程を終了した。
メーカーの純正も下請けで作っているので、用途は一緒、ほんの少し見栄えがさえないぐらいでOKです。
ところで、力仕事のほうは放棄、極力奉仕の(ちょっとしてくれんかいた)はNG. 終活をはじめてもらうことにして体を大事に好きなことを。
人にはあんまり言えないが、無理をするなが無理してわかる年代です。